ウディ・アレン監督『ミッドナイト・イン・パリ』

 ウディ・アレン監督『ミッドナイト・イン・パリ』を友達に勧められて観たんだけど
なかなか面白かった。冒頭のシーンでパリの風景ショットが長く続くところで凡庸の
映画とは違うと確認できる。平行世界的なモチーフをあつかっているのは今のテーマ
としては本質なのかなと思った。最近、見たカサヴェテスの映画の長さが二時間半と
長かったので、一時間半はあっという間だった。読後感も気持ちよく、同じニューヨーク派の
先輩カサヴェテスの「こわれゆく女」などとは大きく違う。どちらがいい映画とは結論
できないけど、いかがなものだろう。ちなみにウディ・アレンはカサヴェテスの愛妻ジーナ・
ローランズを主演に「私の中のもうひとりの私 -Another Woman (1989)」を撮っている。