映画史の引用から写真史の引用へ  「パンチドランク・ラブ(2002)」

 ポール・トーマス・アンダーソンの「パンチドランク・ラブ(2002)」はなかなかいい
映画だと思う。いや、かなり、面白い。映画は映像と音で構成されている。しかし、映画
の話になるとストーリーやテーマなどがほとんどになる。映画を写真のように見るとはどう
事なのだろうか?。物語やキャラクター設定に作家の人格がでるのではなく、映画の画像や
音、光の扱い方に監督の思想がある。