『ゼロ・ダーク・サーティ』キャスリン・ビグロー監督最新作   

 前作、第82回アカデミー賞作品『ハート・ロッカー』の監督キャスリン・ビグロー・脚本家 マーク・ボールコンビの最新作。女性CIA捜査官を中心にによるオサマ・ビンラディン捜索を描く物語で、冒頭では真っ暗の画面に、9 11テロの犠牲者が最期に交わした電話の声が流れ、CIAによるテロの関わった囚人の拷問尋問から映画は始まる。
 監督キャスリン・ビグローはすごく優秀な監督で前作『ハート・ロッカー』ではイラクを舞台としたアメリカ軍爆弾処理班を描いた戦争アクション、社会派ドラマで、手持ちカメラの撮影を効果的に臨場感・緊張感ある映像で作り、アカデミー賞を獲得。今回もその手法は使われ、彼女の切れ味ある映像作りは成功している。編集でもカットとカットの間にストーリーとは関係ない絵を挟むなど、映画にエッジをきかせてい、俳優も迫真の演技ですばらしい映画でした。だが、前作と比べるとやはり『ハート・ロッカー』の方が面白いと思うのでなぜか考えてみたい。